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物乞い

実はずっと自分の車が欲しかったんです。
と言うのも、こっちは左ハンドル。
しかもみんな乗ってる車はマニュアル。
ただでさえ運転するの嫌いなのに、左ハンドルのマニュアルなんて乗れません。

と言う訳で本日は車のディーラーにオートマ車を見に行ったんです。
行く途中、信号待ちで停まってると、いつもの様にジプシーの子供達が物乞いにきます。
窓の外で「金くれ~ 」って言ってるんです。

でも、ここでお金をあげても、この子達のものになるわけじゃないんです。
全部親に巻き上げられるんです。
ジプシー達の中には仕事をせず、これで生活している人達がかなりいます。
だから私はいつもお金をあげないのですが、今日はナゼかあげたんです。

その後、車屋に着いていろいろとパンフレットを見て試乗させてもらったりしました。
内装の事や装備の事についてあーでもない、こーでもないと話をしながら店の中に戻ると、ウチの近くでよく見かけるジプシー家族が、なんと客として車の商談をしてるではありませんか。

しかも、日本円にして500万円を超えるベンツですよ。
私は2~3秒動きが止まりました。
なんじゃそりゃっ、という話ですよ。

しかし、普通はジプシーを店の中にいれるはずがないのです。
でも、この人達は堂々と入ってきています。
それもそのはず、この人達、以前からお客さんだったようです。
外にはさっきまで無かった別のベンツが停まっていました。

私はもう二度とあの子供達にお金をあげる事はないでしょう。
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by dacia1 | 2008-07-29 14:13

子供の死

ある田舎の村で小さな子供が死にました。

母親が1人で育てていたらしく、収入もほとんど無い状態だったようです。
田舎の村ではこういう家庭は珍しくありません。
収入というのは限りなくゼロに近いのです。

食料はほとんど自給自足。
旦那さんは農作業。
奥さんは公共料金を支払うために町へ働きに出る。
こういった家庭もたくさんあります。

この子供の死因は風邪をこじらせた事にあったようです。
風邪をひいても病院に行くお金が無かったらしいのです。
お母さんの泣き叫ぶ様子が目に焼きついてます。

この様な事、今の日本で考えられません。

以前から私はルーマニア人の考え方や行動に文句ばかり言ってました。
でも、この子供が自分の子供だったら私はどうしたでしょうか?
私がこの子の父親だったら・・・。
自分の中ですぐに答えは出ました。

そんな私を見て、まわりの人が何を言うかは大体想像できます。
でも、そんな事はどうでもいいのです。
なりふり構わず病院代を集めます。
そして周りの人を見て思うでしょう。
「お前達に何が分かる?」と。

ただ遊ぶ金が欲しくて強盗をする若者もいます。
こういう人達もこの国にはたくさんいるのですね。

それを頭ごなしに「ルーマニア人は・・・・」と今までずっと言ってきました。
このブログの中だけじゃなく、妻にも義母にもみんなに言ってました。

今まで私なりに良い事をしてると思ってた時は、実は、良い事をしてるのを人に見せたかっただけなのかもしれません。
これは偽善と言うのでしょうね。

日本が私の母国なら、ここルーマニアは、これからは私の父国になっていく国です。
このルーマニアに住む人達の為に何か私ができるのか。

子供を持つ親として、ルーマニア人として。
少し考えてみようと思いました。
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by dacia1 | 2008-07-25 13:50

イタリアで

ふと思い出しました。
ルーマニアの少し良い話です。
これでちょっとイメージアップを図り、イメージ向上委員会の会長の座を狙いたいと思います。

これは、2004年夏の話。
私の住む町の若者5人が逮捕されました。
容疑はイタリアでの窃盗のことです。
この5人組は町で次々と女の子をナンパし、騙してイタリアに連れていき、パスポートを取り上げていたという事です。
被害者は数十人に上るとの事でした。
ニュースでは町にある5人組の部屋に警察が突入する様子が生々しく撮影されていました。

こっちの警察は、やり方がハンパじゃないです。
覆面をした黒ずくめの警察がドアを蹴破って大量突入し、ウンもスンも無く容疑者を組み伏せ、頭にマシンガンを突きつけます。
抵抗しようという気持ちは全く起きないでしょう。
1人はブリーフ姿で服を着る事も許されず、そのままでずっと撮影されてました。
私の記憶ですが、この部屋からは一億円を超える現金と、貴金属が見つかったという事だったと思います。

しかし、誰も逃亡できずにいたのに、何故この5人組が捕まったのかと言うと逮捕のきっかけを作ったのもルーマニア人の男性2人組なんです。
そのうちの1人は私の町の出身者です。
実はこの2人組イタリアで何も知らずにお客としてこの女の子達が監禁されているマンションに遊びに行ったんです。

そこでびっくり!
自分の町の女の子達がさせられているという話を女の子から聞き、数日後に2人で拳銃を持ってイタリア側のボスを拉致したんです。
拳銃を突きつけて全てのマンションを案内させ女の子全員を解放させ、その後でイタリア側の警察へ突き出したらしいです。
そしてイタリアの警察から連絡を受けたルーマニアの警察がこの部屋に突入したという流れなんですが、何ともまぁすごいです。
ルーマニアって。

悪い人は星の数ほどいるのですが、この様に命を張って他人を助け出す事ができる人も、もしかしたら日本よりは多いのかもしれません。
情熱のラテン民族です。
この血に一度火を点けると何とも頼もしいやら、恐ろしいやら。
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by dacia1 | 2008-07-22 02:45